診療時間
午前
午後

午前:9:00〜12:00
午後:2:00〜5:30

《休診日》水曜、日曜、祝日
初診の患者さまは手続きが必要となりますので、保険証をお持ちの上、受付終了30分前までにご来院下さい。

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腰の症状

ぎっくり腰

■症状

不意に突然腰に激痛が走り、動けなくなります。また、ぎっくり腰とは急性腰痛症の俗称です。

■原因と病態

ぎっくり腰とは、突然腰のあたりに痛みが走る病気です。腰部を支える機能が低下しており、何らかの刺激で腰部を支える筋肉、関節、椎間板などを痛めてしまうことにより生じます。腰椎捻挫による周囲の靭帯損傷が一般的ですが、別の病気が原因で発症することや、関節の捻挫や運動器の疾患などいろいろな要因によっても起こります。突然痛みがはしるという点が特徴的です。

ある程度年齢を重ねた人がなる疾患だと考える人が非常に多いですが、実際は若い人にもよく起こり得ます。重いものを持ち上げるときに、腰を落とさずに持ち上げようとすると、負荷が大きくかかり、発病してしまうことも多々あります。治るまでには、症状の強さにもよりますが、長い時間がかかることもあり、安静が必要な場合もあります。湿布を利用したり、痛みどめを使用する方法もあります。病院で原因がわかることが多いので、動ける状態になったら当院にご相談ください。日々運動を行っている若い人でも十分になりうるものなので、油断は禁物です。無理な動きや負荷のかけすぎには気を付けましょう。

■予防と治療

突然痛みが走り、そのまま動くことが困難になるぎっくり腰ですが、症状が出たら数日から1、2週間安静にします。まず応急処置としては、何よりも安静を保つことが必要です。自分が楽に感じる姿勢で寝ているのが一番です。クッションなどの柔らかいものを膝の下ないし膝の間に当てるといいです。動く場合はコルセットなどで腰部を安定させる方法もあります。

ある程度痛みが治まったら、今度は痛みを感じない程度に患部を温めていきましょう。同時に体幹を動かさない、勢いをつけない程度に少しづつゆっくりと、腰の周りの筋肉をほぐしていきましょう。筋肉を温めて血液の循環を良くすることも痛みに効果があります。痛みがなくなっても安易に治ったと思うのではなく、整形外科を受診して下さい。

診察によって自分の腰の状態を確認することができますし、再発防止につながります。骨格がゆがんで痛みを引き起こしている場合もありますから、脊柱や骨盤がゆがんでないか確認して、必要ならば歪みを取ることをお勧めします。

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腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)

■症状

腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みがあり、足に力が入りにくくなります。症状が進むと背骨が側方に曲がり(疼痛性側弯)、体動が困難となります。

■原因と病態

腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の椎間板や線維輪に亀裂が入ることで内部の髄核が神経組織を圧迫している状態のことを言います。加齢などにより、背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板の一部が出てきて、神経を圧迫するため痛みが生じます。そもそも腰椎は脊柱と言う上半身を支えている最も重荷を背負っている体の部分です、そのため動きも大きく椎間板に障害を引き起こしやすい部分です。

症状としては、しびれや痛みを伴いますが、それぞれ圧迫される神経が異なりますと痛みやしびれを感じる部位も違ってきます。これらの痛みはくしゃみなどをすることでさらに悪くなる特徴を持っています。この病気は、人口の約1%が患っているとされ発症するのは20代から40代くらいの比較的若い世代の人がなることが多いようです。

一概にこれだという原因はなく複数の事柄が蓄積してなることが考えられます。例えば重労働により体を常に酷使していたり、喫煙や普段の姿勢の悪さといった環境要因であったりもしくは、遺伝的な要因も重なることで発症することもあります。

■予防と治療

腰椎椎間板ヘルニアの治療法は保存的治療と手術治療の2つに分けることが出来ます。

保存的治療には急性期(激痛の時)と慢性期(我慢できる痛み)の時によって処置方法が変わります。急性期の場合は安静にすることや、鎮痛剤を使ったり、注射やコルセットで痛みを軽減させる方法があります。痛みが軽くなると牽引を行うこともあります。慢性期の場合は、運動療法や、薬の処方などを行います。

手術治療の場合は、保存的治療を3か月続けても痛み、痺れ、筋力低下が改善されなかった場合や、激痛のために生活に支障をきたす場合に適応されます(尿意がわからず失禁したり肛門が痺れて締まりがなくなった場合は緊急手術となり手術治療とは別の分類になります)。ヘルニアによって手術を受ける割合は患者の5%程度の方です。

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変形性腰椎症(へんけいせいようついしょう)

■症状

腰にこわばりや鈍痛を感じ、寝返りや立ち上がる時などに痛みを強く感じます。動作の初めに強い痛みを感じますが、動き続けることによって徐々に痛みが楽になります。

■原因と病態

変形性腰椎症とは、腰椎という部分が加齢により変形することによって、痛みが起こるものです。普通は椎間板の変化を基本として、椎間関節、靭帯などにも変性が見られ、それにより筋肉組織の各所に痛みが出るといったものです。

主な原因としては加齢で、重労働や遺伝などでも症状を加速させる要因となります。基本的な症状としては、腰痛であり、普通は起床した際の動作開始時に、強い痛みを伴うことが多いです。

しかし、それは最初だけで、普段通り動いている内に痛みが和らいでいきます。長時間同じ姿勢を保ったままにしているときにも痛みが起こり、痛みの部位に関しては、背中全体にかけてのものや、棘突起という骨組織の周り、脊柱筋の周りなど様々です。その他には少し下の臀部や太ももなどに痛みを感じることもあり、臀部に関しては頻繁に痛みを伴います。変形が重症になってくると、身体が側方や後方に曲がったりすることもあり、痛みにより長時間立っていることが困難になってきます。

■予防と治療

変形性腰椎症の治療法とは主に温熱療法、薬物療法、コルセットなどがあります。まず、温熱療法は、腰を温めることによって症状を和らげることができます。家庭でおふろにはいることも立派な温熱療法になります。また他にもホットパックや超短波を用いて、温める療法もあります。さらに、温めたあとに体操をして筋肉をつけることにより、さらなる効果を狙えます。

次に薬物療法です。薬物療法は炎症と痛みを和らげる消炎鎮静剤、筋肉の強張りをとる筋弛緩薬(きんしかんやく)、血液の流れをよくする抹消循環改善薬(まっしょうじゅんかんかいぜんやく)、神経の働きを改善する向神経ビタミン剤(ビタミンB12など)が用いられることもあります。しかし、薬のみによって症状を抑えようとすると薬による副作用が起こりやすくなったり、薬を飲むことをやめたら症状がぶり返すということがあります。

最後に、コルセットによる治療法です。痛みが強い時にはコルセットの使用がすすめられます。コルセットをつけると、痛みが和らぎ楽になるますが、つけっぱなしにしておくと筋肉が弱ってしまうので、痛みが強いときにのみ使用するようにしましょう。

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腰椎分離症(ようついぶんりしょう)

■症状

腰の痛みの場合と、お尻や大腿辺りの痛みの場合があり、痛みは腰椎を後ろにそらせた時に強くなります。

■原因と病態

腰椎分離症は、先天性と後天性に分けられます。後者は簡単に言えば、疲労骨折のことです。過度の運動などで腰椎の後ろの椎弓部分にヒビが入る状態のことです。よく発症するのが10代の前半(小学生~中学生)ですが、まれに高校生でもなったりします。スポーツの練習などで繰り返して腰椎を反らし何度も亀裂が入ることで起こります。早期に発見し、きちんと治療を行えばいいのですが放置してしまうと将来大人になってから、『腰椎すべり症』と呼ばれる病気や、『慢性的な腰痛』に悩まされることになります。

早期発見のためには、小さな痛みであっても見逃さないことが大切です。分離症は、ひどくない場合は日常生活での痛みはなく、運動すると痛むという特徴があります。重度になると神経や血管を圧迫し、脚に症状が出現することもあります。何か少しでもおかしいと感じれば整形外科の診察を受けて下さい。

■予防と治療

腰椎分離症の治療法には、症状の重症度に応じて、保存的療法と外科的療法があります。

保存的療法は、比較的軽度の症状の場合には、患部を固定するためのコルセットなどの装着や、軽いストレッチなどを行います。また、日常生活を行う際にどのようなことが腰に負担をかけるのか、またそれを避けるためにどうすれば良いなどの生活指導をします。生活を改善し、正しい姿勢を保つだけでも、腰痛が軽減することが少なくありません。

腰痛や神経根圧迫によるお尻や下肢などの痛みで日常生活に支障が出た場合には、薬物療法を行います。薬物療法には、炎症を抑えるために坐薬や内服薬を用いて、痛みを和らげる消炎鎮痛剤や、筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげる筋弛緩剤などがあります。

その他には、分離部に局所麻酔剤とステロイドを注入し、疼痛を緩和させる治療や、神経根ブロックを行うことがあります。これらの治療が効果なく、日常生活に大きな支障が長く続く場合にのみ、手術的治療を考慮します。

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腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

■症状

安静にしている時はほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり、歩いたりすると、足にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。進行すると下肢の力が落ちたりします。

■原因と病態

腰部脊柱管狭窄症とは、加齢や労働などによる影響が原因で脊柱管が狭くなることで、脊柱管の中を通っている神経が圧迫されて、腰痛を引き起こしたり、しびれを感じる病気です。50代・60代の方に多く発症しますが、老若男女を問わずに発症する病気でもあります。

先天的に脊柱管が狭い人がなりやすい病気ですが、後天的な原因としては加齢による変性が原因で起こる病気でもあります。「歩くとしびれたり、痛みが走るから長時間歩けないが、しばらく休むとまた歩ける」、「前かがみになると痛みが楽になる」以上のことに心当たりがある方は、この病気に該当している可能性が高いので「歩きにくいのは年齢のせいだ」と考えずに、当院にご相談ください。

自己判断で放置してしまうと改善が難しくなったり、最悪の場合歩けなくなります。この病気は「神経根が圧迫される場合」と「馬尾が圧迫される場合」などに分かれますが、対処法はすべての場合に共通しています。

■予防と治療

腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管内を走行している神経組織と周辺組織との相互関係がなんらかの理由で破綻し、神経症状が惹起された状態をいいます。原因は、神経組織に対する周囲組織の機械的圧迫です。姿勢を正しく保つことで予防ができます。

治療法としては、神経障害型式により自然経過が異なります。すなわち、馬尾障害は、自然緩解傾向が認められません。一方、神経根障害は、自然緩解傾向が見られます。この事実を考慮して治療法を決定していきます。神経根障害は、保存的治療が第一選択となります。日常生活指導、薬物療法、ブロック療法、装具療法などを行います。

手術をする場合は、基本的に除圧術です。症例に応じて固定術が併用されます。馬尾障害の場合は、保存的治療の方法は少ないです。日常生活指導、薬物療法、ブロック療法などを組み合わせて処方します。保存療法が無効の場合や歩行障害などの場合は、手術をおこないます。手術は、神経根障害のときと同じで、除圧術が基本となり、症例によって固定術を併用します。