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股の症状

先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)

■症状

現在では乳児健診で開排制限(股の開きが悪いこと)や脱臼感など早期発見が可能になっていますが、成人後に脱臼がある場合は、下肢短縮のため正常な歩行ができなかったり、股関節が痛かったりします。

■原因と病態

先天性股関節脱臼とは、大腿骨の骨頭が、臼蓋(骨盤にある骨頭の受け皿)から外れてしまう病態です。乳幼児期の健康診断で発見されることが多く、女児に多いのが特徴です。原因は、出産の際に逆子で生まれるようなケースで発症する事もあったり、周産期に赤ちゃんのオムツを替える時に下肢を伸ばした位置で行っていたなど間違った育児習慣によって外れることが多いといわれています。

この脱臼は先天性とはいうものの、生まれた後に発症するというケースが多いものです。症状としては、両膝を立ててみると、右足と左足の膝の位置が違っており、関節が外れている方の足は短くなっています。そして太もものしわの数や状態も、右足と左足では状態が違います。

エコーやX線などの検査で診断できます。乳幼児は、自分で症状を訴えることが難しいので、歩行時期が遅くなってしまったり、歩きにくかったりと様々な症状を引き起こしてしまうこともあることから、周囲が早めに気付き対応する事が大切です。

■予防と治療

先天性股関節脱臼の治療法は、先天性股関節脱臼のタイプにより異なります。脱臼準備状態(臼蓋形成不全)の場合は、レントゲン検査では異常はなく、超音波検査でわずかな不安定性が見つかる程度のものなので、股をなるべく開き、赤ちゃんが自由に動くことを妨げなければ、徐々に正常化します。亜脱臼や完全脱臼の場合は、リーメンビューゲルという、あぶみ付のバンドを、肩から足にかけて吊ることにより、治療します。生後3か月から6か月の間に、リーメンビューゲルを使用すれば、殆どの亜脱臼は正常化し、完全脱臼でも8割程度が正常化します。

リーメンビューゲルで整復されない場合は、入院して開排位維持続牽引整復法を試みます。開排位持続牽引整復法は水平牽引、開排位による牽引、ギブス固定、再度のリーメンビューゲル装着の手順を踏みます。年長児の場合、リーメンビューゲルではなく開排装具を用いることもあります。

これでも正常化しない場合や、後遺症が残れば手術による治療を行います。

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変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)

■症状

初期は立ち上がりや歩き初めに脚の付け根に痛みを感じますが、進行するとその痛みが強くなり、場合によっては持続痛や夜間痛になることもあります。また靴下が履きにくくなったなど日常生活にも障害が現れます。

■原因と病態

変形性股関節症とは、股関節が痛くなる代表的な病気で、クッションの役目である軟骨が加齢や病気が原因ですり減るため痛みが生じます。進行すると股関節が変形したり骨が壊死する、さらに両足の長さが異なってくるため関節が動かしにくくなり歩行障害を招くこともあります。損傷した軟骨は元に戻らないため歩行時の痛みは増していくのです。男性よりも女性に多く症状が表れます。これは、女性の方が関節が緩く、廻りの筋力も弱いことや骨盤が広いため大きな力が加わりやすいことがあります。

初めは痛みが出ても数日で治まっていたのに、だんだん休みながらでないと歩けなくなったり、最終的には安静にしていても激しく痛むので睡眠の妨げともなります。足を深く曲げることが苦痛になります。痛い足を庇う歩き方をしたり痛みで動きたくないため活動量が落ちて筋力も衰えます。肩を揺らしながら足を引きずって歩くようになります。動きが悪いのを他の部位で補うため腰や膝にも負担がかかります。

■予防と治療

変形性股関節症の治療法には保存療法と手術があります。保存療法は症状が軽い間や現状を維持するために行われます。手術が必要な場合でも進行を遅らせる目的で行われる場合もあります。食事制限と運動療法を組み合わせた体重コントロールや関節の血行改善の温熱療法、薬物療法があります。

保存療法で改善がみられない場合は手術となります。ひとつは、骨を切って股関節の形や負荷のかかる方向を変える骨切り術があります。40歳代ぐらいまでであれば骨切り術が行われることが多いです。手術後に骨がしっかりしてくると普通に歩行もできるようになってきます。もうひとつは人工股関節置換術があり、股関節を人工の関節に置き換えることです。劇的な改善が見られますが長期に渡ると再度の置換手術が必要になることがあります。比較的高齢者に行われています。

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ペルテス病

■症状

ぶつけたり歩きすぎたなどの原因がないのに、股関節に痛みを感じたり、歩くときに足を引きずったりします。太ももを外側に倒したり、内側にひねるときに痛みを強く感じ、あぐらをかくことができません。

■原因と病態

ペルテス病とは、生後18か月から骨成熟までの間に大腿骨頭の骨化核の虚血性壊死を生じる病気です。股関節を構成している大腿骨の骨頭部分への血液の流れが悪くなり、大腿骨骨頭の一部が破壊されます。三年程度で骨壊死は自然治癒しますが、骨頭変形などが起こってしまうと股関節に障害が残ってしまいます。

主な症状としては、股関節や大腿部、膝関節の痛み、そして跛行等が挙げられます。この痛みは極めて軽い場合や、一度消えてまた再び発生する場合もあります。よって、診断をする場合はどの程度痛むかよりも跛行を行っているか否かに注意しています。小児が跛行を行う場合はペルテス病を疑う必要があります。また、股関節のある方向への動きが制限されるのもこの病気の特徴の一つです。

■予防と治療

子供の年齢と崩れた範囲によって治療法は変わってきますので、まず数年にわたる観察が必要になります。骨が正常な状態に回復されるまでの間、壊死したやわらかい骨頭が変形をしないように、体重を悪い脚にかけないことが大切になり、装具などで固定したりします。子供が5歳以下で発症した場合は、予後は良好ですが安易に判断せず整形外科を受診して下さい。

骨が正常な状態に回復されるまでの間、壊死したやわらかい骨頭が変形をしないように、体重を悪い脚にかけないことが大切になり、装具などで固定したりしますが、改善されない時は手術が必要になります。